
歯周病チェック!このような症状はありませんか?
下記の項目の中で当てはまるものが1つでもある場合、早めに歯科医院で診察を受けましょう。
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歯ぐきが赤く腫れている
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歯と歯の間に隙間ができた
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ブラッシング時に出血する
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口の中がネバつく
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歯がぐらつく
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口を開けたまま寝てしまう
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歯ぐきがやせてしまい、歯が長くなった気がする
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口臭が気になる
これらの症状は、歯周病が進行しているサインの可能性があります。
特に、歯ぐきの出血や腫れは、歯周病の初期段階で現れる代表的な症状です。
痛みがなく、日常生活に支障がないからと放置していると、症状は確実に悪化していきます。
歯周病が進行すると、歯を支えている骨が溶けてしまい、最終的には歯が抜け落ちてしまうこともあります。
また、歯周病は全身の健康にも影響を及ぼすことがわかっています。
糖尿病や心臓病、脳梗塞など、様々な病気との関連性が指摘されているため、単なるお口の中の問題として軽視することはできません。
一つでも当てはまる症状があれば、できるだけ早く受診することをおすすめします。
当院の歯周病治療
当院では、歯周病の進行度や患者さまのお口の状態に合わせて、最適な治療を行っています。
歯周病は一度進行すると自然に治ることはなく、早期発見・早期治療が重要です。
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徹底した原因除去
歯周病の原因となるプラーク(歯垢)や歯石を、歯科医師や歯科衛生士が専門的なクリーニング(PMTC)で徹底的に除去します。
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痛みに配慮した治療
スケーリング(歯石除去)やルートプレーニング(歯根表面の滑沢化)など、可能な限り痛みの少ない治療を心がけています。
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セルフケアのサポート
ご自宅での歯磨き方法やデンタルフロスの使い方など、日々のセルフケア方法について丁寧にアドバイスさせていただきます。
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長期的なサポート
治療後も定期的なメインテナンスを行い、再発を防ぐためのサポートを継続します。
歯周病は生活習慣病の一つとも言われており、治療後も良好な状態を維持するためには、日々の丁寧なセルフケアと治療後のメインテナンスが不可欠です。
当院は、患者さまのお口の健康を生涯にわたってサポートする「かかりつけ歯科医院」として、新丸子の地域の皆様が安心して通院できるよう、分かりやすい説明と痛みに配慮した治療を心がけています。

歯周病とは
歯周病とは、歯を支える歯ぐきや骨に炎症が起こり、進行すると歯を失う原因となる病気です。
むし歯と並んで歯を失う二大要因のひとつであり、日本では成人の約8割が何らかの歯周病にかかっているといわれています。
初期段階ではほとんど自覚症状がないため、「気づいたときには進行していた」というケースも少なくありません。
歯周病の進行段階

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歯肉炎
歯周病の初期段階です。
歯ぐきが赤く腫れて、歯磨き時に出血することがあります。この段階であれば、適切な歯磨きと歯科医院でのクリーニングで改善が見込めます。 -
歯周炎(軽度)
歯周ポケットが深くなり、歯ぐきの炎症が広がります。
歯周病菌によって歯を支える骨が少しずつ溶け始めます。 -
歯周炎(中度)
歯ぐきの腫れや出血が慢性化し、口臭も強くなります。
歯周ポケットはさらに深くなり、歯を支える骨が半分近くまで溶けてしまうこともあります。歯がグラグラし始めることもあります。 -
歯周炎(重度)
歯周病菌がさらに奥深くに入り込み、歯を支える骨がほとんど溶けてしまった状態です。
歯の揺れが著しくなり、最終的には歯が抜け落ちてしまいます。
歯周病の初期症状
歯周病は進行するまで強い痛みが出にくく、初期症状を見逃してしまうことが多い病気です。
しかし、早い段階で気づき治療を始めれば進行を抑えることができます。
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歯磨きの際に歯ぐきから血が出る
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歯ぐきが赤く腫れている、またはむずがゆい
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朝起きたときに口の中がネバつく
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口臭が強くなったと感じる
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歯と歯の間に食べ物が詰まりやすい
これらは「歯肉炎」と呼ばれる状態で、歯ぐきだけに炎症が起きている段階です。
適切なブラッシングや歯科医院でのクリーニングを行えば、比較的短期間で改善することも可能です。
しかし放置すると炎症が深部に広がり、「歯周炎」に進行してしまいます。
歯周炎になると歯を支える骨が溶け始め、治療も長期間に及ぶ可能性があります。
少しでも気になる症状がある場合は、早めの受診をおすすめします。
歯周病の原因
歯周病の主な原因は、歯と歯ぐきの間にたまる「歯垢(プラーク)」です。
歯垢は細菌のかたまりで、放置すると石のように硬くなり「歯石」となります。
歯石は自分では取り除けず、歯科医院での専門的なケアが必要です。
また、歯周病の発症や進行には歯垢以外にもさまざまな要因が関係しています。
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不十分な歯磨き
磨き残しがあると細菌が繁殖しやすくなります。
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生活習慣
喫煙やストレス、偏った食生活は歯周病を悪化させます。
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生活習慣病
糖尿病や免疫力の低下は、歯周病を進行させるリスクを高めます。
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噛み合わせや歯並びの問題
歯に過度な力がかかると歯周組織に負担がかかります。
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ホルモンバランスの変化
妊娠中や更年期には、女性ホルモンの影響で歯ぐきが炎症を起こしやすくなることがあります。
歯周病は一つの原因だけでなく、複数の要因が重なって進行する病気です。
そのため、治療では歯垢や歯石の除去だけでなく、生活習慣の見直しや全身疾患との関係性にも配慮する必要があります。
歯周病予防について
歯周病は「予防」がとても重要です。
初期の段階では自覚症状が少ないため、日頃からのケアと定期的な歯科受診が何よりも大切です。
以下のポイントを意識することで、歯周病を防ぐことができます。
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毎日の正しいブラッシング
歯と歯ぐきの境目を丁寧に磨き、歯垢をしっかり除去します。
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デンタルフロスや歯間ブラシの活用
歯ブラシだけでは、歯と歯の間の汚れは6割程度しか落ちないと言われています。デンタルフロスや歯間ブラシを併用することで、歯周病の原因菌を効果的に除去できます。
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バランスの良い食生活
栄養の偏りをなくし、免疫力を高めることが予防につながります。
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禁煙
タバコは歯ぐきの血流を悪くし、歯周病の進行を早めます。
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定期的な歯科検診とクリーニング
歯科医院で専門的に歯石を除去し、歯ぐきの状態をチェックすることが重要です。
歯周病は一度進行すると完全に元に戻すことが難しい病気ですが、予防を徹底すれば健康な歯を長く保つことができます。
歯周病におすすめの歯磨き粉
歯周病の予防や進行抑制には、日々の歯磨きがとても重要です。
市販の歯磨き粉にも多くの種類がありますが、歯周病を意識する場合は以下の成分が含まれているものを選ぶと効果的です。
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フッ素(フッ化ナトリウム)
むし歯予防効果があり、歯の再石灰化を促進します。
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抗菌成分(CPC・IPMPなど)
歯垢中の細菌の繁殖を抑えます。
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消炎成分(グリチルリチン酸など)
歯ぐきの炎症や腫れをやわらげます。
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殺菌成分(トリクロサンなど)
歯周病菌の活動を抑制します。
ただし、歯磨き粉はあくまで補助的なものです。
最も大切なのは正しいブラッシング方法と継続的なケアです。
当院では、患者さまのお口の状態に合わせておすすめの歯磨き粉や清掃用具をご提案しています。
「どれを選んでいいか分からない」という方も、ぜひお気軽にご相談ください。
毎日のケアと歯科医院での専門的なケアを組み合わせることで、歯周病の予防効果が高まります。
歯周病治療の流れ

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初診・検査
問診、歯周ポケットの測定、レントゲン撮影などを行い、歯周病の進行度を確認します。
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治療計画のご説明
検査結果をもとに、お口の状態や治療方針を分かりやすくご説明し、納得いただいたうえで治療を進めます。
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基本治療(スケーリング・ルートプレーニング)
歯石やプラークを除去し、歯ぐきの炎症を改善します。歯磨き指導も行い、セルフケアの質を高めます。
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再評価
基本治療後に再度検査を行い、改善度を確認します。症状が残る場合は外科的処置を検討します。
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歯周外科治療・再生療法
重度の場合、歯ぐきを切開して深い部分の歯石を除去したり、骨の再生を促す治療を行います。
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メインテナンス
治療後は定期的な検診とクリーニングを行い、再発を防止します。
歯周病のよくある質問
歯周病は自然に治ることはありません。
歯垢や歯石を除去し、適切な治療を受けることで進行を止めたり改善することが可能です。
基本的な治療は麻酔を使わずに行う場合も多く、痛みはほとんどありません。
外科処置が必要な場合も、麻酔を使用するためご安心ください。
軽度であれば数回の通院で改善しますが、中等度以上では数か月単位で治療を続ける必要があります。
はい。治療後もケアを怠ると再発する可能性があります。
定期的な検診とメインテナンスが重要です。
妊娠中でも安全に受けられる治療はあります。
妊娠性歯肉炎なども起こりやすいため、気になる症状があれば早めにご相談ください。
