保険適応のクリーニングとPMTCの違いとは?
こんにちは!まつおか歯科医院副院長の松岡夏紀です。歯科医院で受けるクリーニングには、「保険適応のクリーニング」と「PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)」という2つの種類があります。それぞれに特徴があり、目的や内容が異なります。本記事では、その違いについてわかりやすく解説します。
保険適応のクリーニングとは?
保険適応のクリーニングは、歯周病や虫歯の予防や治療を目的として行われます。具体的には以下のような内容が含まれます。
- スケーリング
歯石やプラーク(歯垢)を専用器具を使って取り除きます。特に歯肉の際や歯周ポケット内の清掃が主な目的です。 - ルートプレーニング
歯根表面の歯石や細菌を除去し、滑らかにすることで歯周病の進行を抑える処置です。 - 内容の制限
保険診療では、患者さんの症状や治療計画に基づき必要な範囲でのみ行われます。そのため、健康保険が適用される分、内容は必要最低限の範囲にとどまります。 - 費用
健康保険が適用されるため、比較的低コストで受けられます。
PMTCとは?
PMTCは、保険診療ではなく自費診療で行われる専門的なクリーニングです。歯科衛生士が専用の器具やペーストを使用して、より丁寧で徹底的な清掃を行います。
- 目的
虫歯や歯周病の予防を目的として、歯の表面や歯間、歯周ポケットの奥まで徹底的に磨き上げます。 - 特徴
- 歯の表面をツルツルに仕上げることで、プラークがつきにくい状態にします。
- 着色汚れ(コーヒーやタバコなどによるステイン)の除去も可能です。
- 口腔内全体を隅々までケアします。
- 費用
自費診療のため、費用は保険適応のクリーニングより高くなりますが、その分質の高いケアが受けられます。
保険適応のクリーニングとPMTC、どちらを選ぶべき?
- 保険適応のクリーニング
歯周病や虫歯の治療が必要な場合に適しています。すでに症状がある場合や定期的な歯石除去を行いたい場合におすすめです。 - PMTC
歯の健康を守り、虫歯や歯周病を予防したい方に適しています。また、歯の見た目を美しく保ちたい方にもおすすめです。
定期的なクリーニングが大切!
どちらのクリーニングを選ぶにせよ、定期的にクリーニングを受けることが歯の健康を守る鍵です。日頃の歯磨きだけでは落としきれない汚れや歯石は、プロの手でケアする必要があります。歯科医院でのクリーニングを生活の一部として取り入れてみてはいかがでしょうか?
当院では、保険適応のクリーニングとPMTCのどちらも対応しております。ご自身に合った方法について、ぜひお気軽にご相談ください!
記事監修 歯科医師:まつおか歯科医院副院長 松岡夏紀