こんにちは!まつおか歯科医院副院長の松岡夏紀です。毎日欠かさず行う歯磨き。朝・昼・夜と磨く習慣がある方も多いですが、1日の中で特に丁寧に磨いてほしい時間帯があることをご存じでしょうか?
それは、**「夜、寝る前」**です。
なぜ夜の歯磨きが重要なの?
私たちの口の中には、常に数百種類の細菌が存在しています。日中は食事や会話、唾液の分泌によって細菌の増殖はある程度抑えられていますが、寝ている間は唾液の分泌が大きく減少し、細菌が増えやすい環境になります。
このとき、歯に汚れ(プラーク)や食べかすが残っていると、虫歯や歯周病の原因菌が活発に働いてしまうのです。
夜の歯磨きで意識したいポイント
- 就寝直前に行うこと
寝る1~2時間前ではなく、ベッドに入る直前がおすすめです。 - 時間をかけて丁寧に
最低でも3分以上、できれば5分かけて、1本ずつ丁寧に磨きましょう。 - デンタルフロスや歯間ブラシの併用
歯と歯の間の汚れは、歯ブラシだけでは取りきれません。夜だけでもフロスなどを使うと効果的です。 - 仕上げにうがい薬を活用
殺菌作用のある洗口剤を使用することで、寝ている間の菌の繁殖をさらに抑えられます。
朝の歯磨きよりも夜が大事?
もちろん朝の歯磨きも大切ですが、夜にどれだけしっかり磨けたかが、お口の健康を左右するポイントになります。寝る前にしっかり歯を磨く習慣がついていれば、朝起きたときのお口のネバつきや口臭も軽減されるはずです。
まとめ:夜の歯磨きは「1日のリセット」
1日の食事やおやつでついた汚れをしっかり落とすためにも、夜の歯磨きは1日の中で最も大切なケアタイムです。
「疲れていてサッと済ませたい…」という気持ちもわかりますが、未来の自分の歯を守るために、一日一回は丁寧な歯磨きを心がけましょう。
記事監修:歯科医師まつおか歯科医院副院長 松岡夏紀