こんにちは!まつおか歯科医院副院長の松岡夏紀です。虫歯が進行しているのに、お子さんが「痛い」と言わない…そんな経験はありませんか?
実は、子供は大人に比べて虫歯の痛みを感じにくいと言われています。今回はその理由と、保護者の方が気を付けるポイントについてご紹介します。
子供が虫歯の痛みに気づきにくい3つの理由
① 神経が未発達で痛みに鈍感なことがある
子供の歯(乳歯)の神経はまだ発達途中で、大人に比べて痛みに対する反応が鈍いことがあります。そのため、進行した虫歯でも痛みを訴えないケースが少なくありません。
② 痛みに対する表現がうまくできない
子供は「しみる」「ズキズキする」といった細かい痛みの表現が苦手です。「なんとなく変だけどうまく言えない」と感じていることもあり、周囲の大人が気づきにくくなります。
③ 虫歯の進行が早い
乳歯は永久歯よりもエナメル質や象牙質が薄いため、虫歯の進行がとても早いです。痛みを感じる前に神経に達してしまい、急に強い痛みや腫れが出ることもあります。
保護者ができる虫歯予防とチェックのポイント
● 定期的な歯科検診を受けましょう
痛みの有無にかかわらず、3〜4か月に1回は定期検診を受けるのがおすすめです。早期発見・早期治療が、歯の健康を守ります。
● 日々のお口チェックを習慣に
「歯の色が黒くなっていないか」「穴があいていないか」「嫌がらずに食事できているか」など、毎日の中でさりげなく観察してみてください。
● フッ素塗布やシーラントを活用
虫歯の予防にはフッ素塗布や奥歯の溝を埋めるシーラントが効果的です。これらは歯科医院で受けられる予防処置です。
まとめ
「痛みがないから大丈夫」と思っていたら、虫歯が進行していた…ということも。
子供の歯は変化が早く、痛みを訴えないからこそ、大人の目と定期的なケアがとても大切です。
お子さんの大切な歯を守るために、日々のチェックと定期的な歯科受診を心がけましょう!
記事監修:歯科医師 まつおか歯科医院副院長 松岡夏紀