予防歯科

歯ぎしり・食いしばりが口腔内へ与える悪影響|放置は危険!原因と対策を解説

こんにちは!まつおか歯科医院副院長の松岡夏紀です。「朝起きたら顎がだるい」「歯が欠けた」「肩こりや頭痛が続く」
そんなお悩みはありませんか?
もしかすると、**歯ぎしり・食いしばり(ブラキシズム)**が原因かもしれません。

歯ぎしりや食いしばりは、多くの方が無意識に行っているため気づきにくい症状です。しかし放置すると、歯や顎だけでなく全身の健康にも悪影響を及ぼします。


歯ぎしり・食いしばりとは?

● 歯ぎしり(グラインディング)

睡眠中に上下の歯をギリギリと擦り合わせる習慣。

● 食いしばり(クレンチング)

日中・夜間を問わず無意識に強く噛みしめてしまう状態。

ストレスや噛み合わせ、生活習慣などが影響して起こるといわれています。


放置すると危険!歯ぎしり・食いしばりの悪影響5選

① 歯が欠ける・すり減る(咬耗)

強い力で歯をこすり合わせるため、
・歯の表面のエナメル質が削れる
・歯が欠ける、割れる
などのリスクが高まります。

② 知覚過敏が起きる

すり減った歯から象牙質が露出し、
冷たいものや甘いものがしみる原因になります。

③ 顎関節症になる

顎や関節に過度な負担がかかり、
・口が開きにくい
・顎関節の痛み、カクカク音
などの症状が出やすくなります。

④ 歯茎が下がる・歯周病が悪化

噛む力の負担が過剰になると、歯茎がダメージを受け、
歯周病の進行を早めてしまうことも。

⑤ 肩こり・頭痛・睡眠の質の低下

噛む力が首肩の筋肉に影響し、
慢性的な肩こりや頭痛、不眠につながる場合があります。


原因は?歯ぎしり・食いしばりが起こる主な要因

原因内容
ストレス感情の緊張を噛む力で発散
噛み合わせの乱れ奥歯への力が偏る
睡眠障害浅い眠りや無呼吸
生活習慣スマホ姿勢、集中時の癖

※特に仕事や家事で集中する時間が長い方は、日中の食いしばりが多いといわれています。


歯ぎしり・食いしばりのセルフチェック

  • 朝起きたときに顎が疲れている
  • 歯にヒビがある、削れている
  • 肩こりや頭痛が続く
  • 家族に歯ぎしりを指摘された
  • 頬の内側に噛んだ跡がある

1つでも当てはまる場合は注意が必要です。


歯科医院でできる治療方法

治療法効果
マウスピース(ナイトガード)歯を保護し、顎の負担を軽減
ボトックス治療(咬筋ボトックス)噛む力を和らげ症状緩和
噛み合わせ治療力のバランスを改善

症状や原因に合わせて最適な治療を選択します。


日常生活でできる対策

  • 就寝前にリラックスする習慣づくり
  • パソコン・スマホ使用時の姿勢改善
  • 「歯を離す」意識づけ(上下の歯は通常離れている状態が正常)
  • ガムや硬い食べ物を噛みすぎない

まとめ:早めの対策で大切な歯を守りましょう!

歯ぎしり・食いしばりは、
歯の寿命を縮める大きな原因となります。

「少し気になる」程度でも早期受診が大切です。
気になる症状があれば、お気軽に当院へご相談ください。

記事監修:歯科医師 まつおか歯科医院副院長 松岡夏紀

044-750-7385