2026年9月12日

誤嚥性肺炎と「お口の汚れ」には関係があります
高齢になると注意したい病気のひとつが、**誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)**です。
誤嚥性肺炎は、唾液や食べ物などが誤って気管に入り、その際にお口の中の細菌などが肺へ入り込むことが原因のひとつとなって起こります。
そのため、高齢者の健康を守るうえで重要なのが、
「お口の中をできるだけ清潔に保つこと」
です。

そもそも「誤嚥」とは?
本来、食べ物や飲み物、唾液は食道を通って胃へ送られます。
しかし、飲み込む機能が低下すると、誤って気管へ入ってしまうことがあります。
これを**誤嚥(ごえん)**といいます。
特に高齢になると、飲み込む力や咳によって異物を外へ出す力が低下することがあります。
さらに、寝ている間など本人が気づかないうちに唾液などを誤嚥することもあります。
なぜ口腔ケアが誤嚥性肺炎の予防につながるの?
お口の中には、たくさんの細菌が存在しています。
歯磨きが十分にできなかったり、入れ歯のお手入れが不十分だったりすると、お口の中の細菌が増えやすくなります。
その状態で唾液などを誤嚥すると、細菌が肺へ入り込む可能性があります。
そこで重要になるのが毎日の口腔ケアです。
歯や歯ぐき、舌、入れ歯などを清潔に保ち、お口の中の細菌を減らすことは、誤嚥性肺炎の予防を考えるうえでも大切です。
高齢者は「入れ歯」のお手入れも忘れずに
入れ歯にも食べかすや細菌が付着します。
そのため、
といったことが大切です。
また、お口が乾燥している方は汚れが付着しやすくなるため、口腔内の状態も確認しましょう。
こんな変化があったら注意しましょう
ご家族に次のような変化はありませんか?
このような変化がある場合は、お口の状態や飲み込む機能を一度確認してもらうことをおすすめします。
通院が難しい方には「訪問歯科」という選択肢があります
高齢になると、
「足腰が弱くなって歯医者まで行けない」
「車椅子なので通院が大変」
「寝たきりの家族の口腔ケアをどうしたらいいかわからない」
というケースもあります。
そのような方のためにあるのが訪問歯科診療です。
歯科医師や歯科衛生士がご自宅や施設などへ伺い、お口の状態に応じた診療や口腔ケアを行います。
通院できなくなったからといって、歯科診療を諦める必要はありません。
ご本人だけでなく、ご家族からの相談も大切です
高齢者のお口の変化は、ご本人が気づいていないこともあります。
だからこそ、ご家族や介護をされている方が、
「最近むせることが増えた」
「口臭が気になる」
「入れ歯が合っていなさそう」
といった変化に気づくことが大切です。
「こんなことで歯医者に相談していいのかな?」という段階でも構いません。

まとめ|お口のケアから高齢者の健康を守りましょう
誤嚥性肺炎の予防を考えるうえで、お口の中を清潔に保ち、細菌を減らすことはとても大切です。
特に自分で十分な歯磨きができなくなった方や、入れ歯を使用している方は、定期的な口腔ケアをおすすめします。
当院では、通院が難しい患者さまへの訪問歯科診療にも対応しています。
新丸子周辺で、ご高齢のご家族の口腔ケアや訪問歯科についてお困りのことがございましたら、お気軽にご相談ください。
記事監修:歯科医師 まつおか歯科医院副院長松岡夏紀

