夏紀先生のキレイな歯相談室

矯正後の歯並びを守る!リテーナーはいつまで必要?

矯正治療後のリテーナーはいつまで必要?保定の重要性と期間の目安

こんにちは!まつおか歯科医院副院長の松岡夏紀です。矯正治療が終わり、歯並びがきれいになった後も、「リテーナー(保定装置)」を装着することがとても重要です。しかし、「いつまでリテーナーをつけるべき?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか?今回は、リテーナーの役割や装着期間について詳しく解説します。


リテーナーの役割とは?なぜ必要?

矯正治療によって整えた歯並びは、そのまま放置すると元の位置に戻ろうとする性質(後戻り)があります。 これを防ぐために、リテーナーを装着し、歯が安定するまでサポートする必要があります。

リテーナーの主な役割

後戻りを防ぐ – 歯は動かされた直後、特に元の位置に戻りやすい状態です。
骨や歯茎の安定を促す – 歯を支える骨や歯茎が、新しい位置でしっかり固まるまで時間がかかります。
噛み合わせの微調整 – 保定期間中に微細なズレを防ぎ、安定した噛み合わせを維持します。


リテーナーの装着期間はどれくらい?

リテーナーの装着期間には個人差がありますが、一般的には最低1~2年が目安とされています。ただし、歯が動きやすい方や、もともと歯並びが乱れやすい場合は、それ以上の保定が推奨されることもあります。

リテーナーの装着スケジュール

🦷 矯正終了~半年:1日中(食事と歯磨き時以外)装着
🦷 半年~1年後:日中は外し、夜間のみ装着
🦷 1年以降:歯の安定状況に応じて、徐々に装着時間を減らす

後戻りしやすい方は、数年~半永久的に夜間だけ装着することを推奨される場合もあります。


リテーナーの種類と特徴

リテーナーにはいくつか種類があり、治療内容や生活スタイルに合わせて選ばれます。

1️⃣ プレート型(取り外し式)
👉 マウスピースのような形状で、着脱が簡単。清掃しやすいが、装着を忘れないよう注意が必要。

2️⃣ ワイヤー固定式(固定式)
👉 歯の裏側に細いワイヤーを接着し、24時間保定。着脱の手間がなく後戻りしにくいが、歯磨きがやや難しい。


リテーナーをサボるとどうなる?

「もう歯並びが落ち着いたから大丈夫」と油断してリテーナーを装着しないと、以下のようなリスクがあります。

後戻りして歯並びが乱れる – 少しずつ元の位置に戻り、矯正前の状態に近づいてしまうことも。
再矯正が必要になる可能性 – 歯のズレが大きくなると、再び矯正治療が必要になる場合があります。
噛み合わせが不安定になる – 噛み合わせのズレによって、顎関節や歯に負担がかかることも。


リテーナーの適切な管理方法

💡 取り外し式リテーナーの場合
✔ 毎日清掃し、汚れを防ぐ
✔ 破損を防ぐため、ケースに保管する
✔ 熱に弱いため、熱湯消毒はNG

💡 固定式リテーナーの場合
✔ フロスや歯間ブラシを使って丁寧に清掃する
✔ ワイヤーが外れたり、違和感があればすぐに歯科医院へ相談


まとめ:リテーナーは「一生の歯並び」を守るカギ!

矯正治療が終わっても、リテーナーを適切に使用しないと歯並びが崩れてしまう可能性があります。装着期間は最低でも1~2年、後戻りしやすい方は長期間の保定が推奨されることも。せっかく整えた歯並びをキープするために、リテーナーを正しく使用しましょう!

記事監修:歯科医師 まつおか歯科医院副院長 松岡夏紀

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