予防歯科

虫歯になりにくいおやつとは?歯科医がおすすめするおやつ選びのポイント

歯科医が勧める虫歯になりにくいおやつとは?

こんにちは!まつおか歯科医院副院長の松岡夏紀です。今回は、歯科医師ママとしての目線で私がおすすめする「虫歯になりにくいおやつ」についてお話していきます。お子さまから大人まで、誰でもおやつは楽しみの一つです。しかし、糖分の多いおやつは虫歯の原因となりやすいので、選び方には注意が必要です。

1. 虫歯になりやすいおやつの特徴

まずは、虫歯になりやすいおやつの特徴を知ることが大切です。主に以下の点に注意が必要です。

  • 糖分が多い:キャンディーやチョコレート、クッキーなど、糖分を多く含むおやつは虫歯のリスクを高めます。特に、口の中で溶けにくいものや、歯にくっつきやすいキャラメルなどは要注意です。
  • 粘着性が高い:歯にくっつきやすいおやつは、口の中に長くとどまるため、虫歯菌が糖分をエサにして酸を作り出し、歯を溶かすリスクが高まります。

2. 虫歯になりにくいおやつの選び方

虫歯予防のためには、おやつを選ぶ際に次のポイントを意識しましょう。

a. 低糖分のおやつ

砂糖の量が少ないおやつを選ぶことが大切です。砂糖の代わりにキシリトールを使用しているガムやお菓子は、虫歯のリスクを低減します。キシリトールは虫歯菌の活動を抑制し、唾液の分泌を促す効果もあります。

b. 固形のおやつ

固めのおやつや繊維質の多いおやつは、噛むことで唾液の分泌が促されます。唾液には口の中をきれいにする作用があるため、虫歯になりにくくなります。例えば、チーズやナッツ、リンゴなどが挙げられます。

c. 粘着性の低いおやつ

歯にくっつかないおやつを選ぶのもポイントです。ゼリーやプリン、ヨーグルトなど、粘着性の低いおやつは、口の中に残りにくく虫歯リスクを抑えられます。

d. キシリトール入りガム

キシリトール入りのガムは、虫歯菌の働きを抑制し、唾液の分泌を促す効果があるため、虫歯予防に役立ちます。特に食後にガムを噛むことで、口の中の酸性度を中和し、虫歯リスクを減らします。

3. 歯科医がおすすめするおやつ

以下は歯科医が推奨する、虫歯になりにくいおやつの例です。

  • チーズ:カルシウムが豊富で、唾液の分泌を促します。
  • ナッツ類:糖分が少なく、噛むことで唾液が分泌されます。ただし、小さなお子さまが食べる際は窒息のリスクに注意してください。
  • ヨーグルト:砂糖の少ないものを選べば、健康的で虫歯になりにくいおやつになります。
  • 果物(リンゴや梨):食物繊維が豊富で、噛むことで唾液が分泌され、口の中をきれいにします。
  • キシリトールガム:虫歯菌の活動を抑え、口腔内の環境を整えます。

4. おやつのタイミングとケア

おやつの選び方だけでなく、食べるタイミングやその後のケアも重要です。おやつは食事と食事の間に適度な時間をとって摂りましょう。また、おやつを食べた後には水やお茶で口をすすぎ、可能であれば歯磨きをして口の中を清潔に保ちます。

まとめ

おやつは生活の楽しみの一つですが、虫歯のリスクを考えるとその選び方に工夫が必要です。糖分や粘着性が少ないもの、唾液分泌を促すおやつを選ぶことで、虫歯予防につながります。毎日の習慣として、おやつ選びにも気を使い、健康な歯を維持していきましょう。

記事監修:歯科医師 まつおか歯科医院副院長 松岡夏紀

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