小児矯正

子供の矯正治療と大人の矯正治療の違い

不成咬合は、どのような年齢の方でも治す事ができます。そして、大人でも子供でも最終的には、永久歯の綺麗なかみ合わせを目指します。
この話を聞くと、
「それなら、乳歯の生えている子供の時期に矯正治療して意味があるの？」
「どうせ後になって永久歯を噛み合わせる治療をするなら、早く始めるだけ治療期間が延びて無駄なんじゃないの？」
そんな疑問が生まれるのは当然だと思います。
では、子供（乳歯が残っている時期）の矯正治療と大人の矯正治療は何が違うのか？
一番の違いは、成長を利用して矯正矯正ができるという点です。
例えば、歯が生える土台となっている顎の骨が上下ズレていた場合、成長のない大人は、そのズレを治すには顎を切る手術をしなければなりません。つまり、大人の矯正治療は顎の骨が上下ズレていた場合、ズレた土台の中で歯が噛み合わせを作ることになります。
一方、子供の場合は成長を利用してズレた上下の顎のバランスを整えて、バランスの整った土台の上で歯を噛み合わせる事が可能です。
確かに、治療期間としては、長いお付き合いになりますが、より理想的なゴールに到達できるのが、子供の頃からの矯正治療の特徴です。

小児矯正の８個のメリット

1.歯を守る

前歯で噛み切り、奥歯で磨りつぶす。歯の噛む力が無理なくバランスよく分散されます。

2.虫歯予防

歯並びが悪いと歯磨きがうまくできません。歯を磨きやすい状態にすることは虫歯予防に最適です。

3.姿勢や呼吸が整う

歯並びの不正による唇や舌の位置異常が改善され呼吸や姿勢の問題を解決できます。

4.バランス感覚が良くなる

噛み締め時の顎のズレが改善し、バランス感覚が向上します。

5.発音が良くなる

唇や舌の位置異常が改善され発音機能が向上します。

6.歯の外傷を防ぐ

前歯が出ていると、こけた時に前歯を怪我するリスクが５倍も高いです。

7.記憶力UP

噛み合わせ改善により、脳の活動が活発になります。脳が噛むことに関わる領域のそばの記憶を司る領域も活性化します。

8.笑顔が増える

歯並びの美しさで自身が出るのは子供も同じです。心に与える影響は大きいです。

小児矯正の流れ

小児矯正は、1期治療と２期治療から成り立っています。

１期治療

乳歯列期や混合歯列期（乳歯と永久歯が同時に生えている時期）に行う治療です。
この時期に適切に矯正治療を行うことで、永久歯列期の矯正治療（２期治療）の負担を減らす事が可能になります。

１期治療でやること

１.成長を利用した上下の顎の関係の改善

2.歯列や顎の成長発育を阻害する因子を取り除く

3.永久歯の生える隙間を獲得することで、永久歯列期における非抜歯治療への誘導

4.抜歯治療が必要であれば早期から永久歯抜歯を行うこともあります。　etc…

１期治療は２期治療を楽にしてあげるための治療です。

１期治療から２期治療への移行期

状況によっては成長を待つために何も装置を使用せず、３ヶ月に１度の定期検診になる場合もあります。

再検査と再診断

すべての歯が永久歯に生え変わったら、最後の仕上げの２期治療のための再検査と再診断を行います。
１期治療の効果によっては再診断の結果。２期治療が不要と診断される事もあります。
多くの場合は２期治療へ移行します。

２期治療

すべての乳歯が永久歯に生え変わってから行う治療です。全体的な治療をし、機能的にも審美的にも良好な永久歯の咬合を目指します。
１期治療の効果で、２期治療の期間は通常の大人の矯正よりもかなり短期間になります。永久歯の装置装着期間短縮は、虫歯予防に大いに貢献します。

保定治療

矯正治療で動いた歯を顎の骨と安静させる治療です。当院では、２年間の保定治療を行いますが通院期間は３ヶ月〜６ヶ月と長いスパンでの通院となります。

定期検診・クリーニング

２年間お保定治療を持って矯正治療は終了です。今度は、虫歯のチェック等の定期検診やクリーニングへと切り替わります。獲得した歯並びで歯の健康を一生のものにしましょう。

矯正治療料金表

オプション