予防歯科

乾燥する季節に要注意!お口の健康を守るポイント

乾燥する時期とお口の環境について

こんにちは!まつおか歯科医院副院長の松岡夏紀です。冬の乾燥する時期になると、お肌の乾燥を気にする方は多いですが、お口の中の環境も乾燥の影響を受けることをご存じでしょうか?お口の乾燥は、歯や歯ぐき、さらには全身の健康に影響を与えることがあります。この記事では、乾燥する時期に起こりやすいお口の問題とその対策についてご紹介します。


乾燥する時期に起こりやすいお口の問題

  1. 唾液分泌の減少 冬場は気温が低下し、湿度も下がるため、唾液の分泌が減少しやすくなります。唾液には、食べ物の消化を助けるだけでなく、お口の中を潤し、細菌の繁殖を抑える働きがあります。唾液が減ると口腔内の環境が悪化し、虫歯や歯周病のリスクが高まります。
  2. 口臭の発生 唾液が少なくなることで、お口の中の自浄作用が低下し、細菌や食べかすが増えるため、口臭が発生しやすくなります。
  3. 口内炎や唇の荒れ 乾燥による粘膜のバリア機能の低下や摩擦が原因で、口内炎や唇のひび割れができやすくなります。
  4. 舌苔(ぜったい)の増加 舌の表面に付着する細菌や食べかすが増えると、舌苔が目立つようになります。これも唾液の分泌不足が一因です。

乾燥からお口を守る方法

  1. 水分補給を心がける 喉が渇いていなくても、こまめに水分を摂るようにしましょう。特に就寝前や起床後に水を飲むことは、お口の中を潤すのに効果的です。
  2. 加湿器を活用する 室内の湿度を50~60%程度に保つことで、お口や喉の乾燥を防ぐことができます。特に暖房を使用する際は、加湿器を併用するのがおすすめです。
  3. 唾液の分泌を促す工夫 ガムを噛む、酸味のある食品を摂るなどして唾液の分泌を促しましょう。キシリトール入りのガムは虫歯予防にも効果的です。
  4. 口呼吸を避ける 口呼吸は乾燥を助長するため、鼻呼吸を意識しましょう。口呼吸が癖になっている方は、医師や歯科医に相談することをおすすめします。
  5. 保湿アイテムの活用 唇にはリップクリーム、口の中には保湿スプレーや保湿ジェルを使うことで、乾燥を和らげることができます。

まとめ

乾燥する時期には、お口の中の環境が悪化しやすいため、日頃のケアがより重要になります。乾燥を防ぐ工夫を取り入れることで、虫歯や歯周病、口臭といったトラブルを未然に防ぐことができます。気になる症状がある場合は、ぜひ早めに歯科医院で相談してください。

お口の健康を守るためにも、季節に合ったケアを心がけましょう!

記事監修:歯科医師 まつおか歯科医院副院長 松岡夏紀

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