こんにちは!まつおか歯科医院副院長の松岡夏紀です。今回はこどもの歯ぎしりについてお話ししていきます。
子供の歯ぎしりとは?
歯ぎしりは、歯を擦り合わせたり、噛みしめたりすることで生じる音や振動を指します。特に夜間に無意識に行われることが多く、子供の歯ぎしりもよく見られる現象です。歯ぎしりは、時に親が気づかないこともありますが、子供の歯や顎に影響を及ぼす可能性があるため、注意が必要です。
歯ぎしりの原因
子供が歯ぎしりをする理由はさまざまです。以下に主な原因を挙げます。
- 成長過程の一環: 子供の歯ぎしりは、乳歯から永久歯への生え変わりや、顎の成長に伴う自然な反応として起こることがあります。この場合、多くの子供が成長とともに歯ぎしりをやめることが多いです。
- ストレスや不安: 日常生活の中で感じるストレスや不安が、夜間の歯ぎしりにつながることがあります。例えば、学校での出来事や家庭内の変化などが影響することがあります。
- 噛み合わせの問題: 噛み合わせが悪い場合、歯ぎしりが起こることがあります。この場合、歯科医師による治療が必要になることがあります。
- 耳の痛みや鼻づまり: 耳の痛みや鼻づまりが原因で歯ぎしりをすることもあります。これらの不快感が、歯ぎしりの引き金になることがあります。
歯ぎしりが及ぼす影響
子供の歯ぎしりは、軽度であれば大きな問題にはならないことが多いですが、長期間続くと以下のような影響が出ることがあります。
- 歯の摩耗: 歯ぎしりが続くと、歯の表面がすり減り、感覚が敏感になることがあります。
- 顎の痛み: 歯ぎしりによって顎に負担がかかり、痛みや疲労感が生じることがあります。
- 頭痛: 歯ぎしりは、頭痛の原因にもなり得ます。特に、朝起きたときに頭痛がある場合は、歯ぎしりが原因かもしれません。
歯ぎしりへの対策
歯ぎしりが確認された場合、以下の対策が考えられます。
- リラックス環境の整備: 就寝前のリラックスタイムを設け、ストレスや不安を軽減するようにしましょう。ぬいぐるみや絵本、温かいお風呂などが効果的です。
- 歯科医師への相談: 歯ぎしりが続く場合や、歯や顎に影響が出ている場合は、歯科医師に相談しましょう。場合によっては、マウスピースの使用を検討することもあります。
- 噛み合わせの調整: 噛み合わせに問題がある場合、矯正治療が必要になることがあります。早めの診断と治療が大切です。
- 定期的なチェックアップ: 定期的な歯科検診を受けることで、早期に歯ぎしりの兆候を捉え、適切な対策を取ることができます。
まとめ
子供の歯ぎしりは、成長の一環として自然に起こることが多いですが、長期間続く場合や、歯や顎に影響が出る場合は、専門家に相談することが重要です。早めの対応が、子供の健康な成長を支える一助となります。
記事監修:歯科医師 まつおか歯科医院副院長 松岡夏紀