こんにちは!まつおか歯科医院副院長の松岡夏紀です。今回は歯並びに悪影響を及ぼすポカン口についてお話ししていきます。ポカン口とは、子供が無意識に口を開けている状態のことを指します。この習慣は見た目だけでなく、歯並びにも大きな影響を与えることが知られています。ポカン口がなぜ歯並びに悪影響を及ぼすのか、そしてその対策について詳しく説明します。
ポカン口が歯並びに悪い理由
口を閉じないでいると、以下のような問題が生じやすくなります。
- 顎の発達に悪影響を与える
口を閉じる力が弱いと、舌が上顎に当たらず、上顎が十分に発達しません。その結果、顎が狭くなり、歯が正しい位置に並ぶスペースが不足することがあります。 - 前歯の突出
常に口が開いていると、口の筋肉が正常に機能しなくなり、前歯が前に出てしまう「出っ歯」の原因になります。 - 口呼吸の習慣が定着する
ポカン口が原因で口呼吸が習慣化すると、乾燥した空気が口内を通り、歯や歯茎に悪影響を与える可能性があります。口呼吸は虫歯や歯周病のリスクを高めるだけでなく、歯並びの乱れを引き起こします。
ポカン口を改善するための対策
- 口を閉じる意識を持たせる
子供が無意識に口を開けている場合、口を閉じることを意識させるようにしましょう。例えば、鏡の前で「口を閉じる練習」をするのも効果的です。 - 鼻呼吸を促す
ポカン口の原因として鼻呼吸ができていない場合があります。アレルギーや鼻炎などで鼻の通りが悪い場合は、耳鼻科の受診を検討し、鼻呼吸を促進する環境を整えましょう。 - 口周りの筋肉を鍛えるエクササイズ
口元の筋肉が弱いと口を閉じる力が不足しがちです。ガムを噛んだり、口元を使ったエクササイズを取り入れて、筋肉を鍛えると効果的です。
まとめ
ポカン口は、子供の歯並びに大きな影響を及ぼすため、早期の改善が重要です。普段の生活で口を閉じる意識を持たせ、口周りの筋肉を強化することで、将来的な歯並びの乱れを予防できます。歯並びが気になる場合は、歯科医に相談し、適切なケアを受けることが大切です。
記事監修:歯科医師 まつおか歯科医院副院長 松岡夏紀