予防歯科

歯科医がデンタルフロスを推奨する理由とは?糸ようじとの違いを徹底解説

こんにちは!まつおか歯科医院副院長の松岡夏紀です。歯科医院での指導やアドバイスを受ける中で、糸ようじではなくデンタルフロスを推奨されることが多い理由について疑問に思われたことはありませんか?本記事では、歯科医がデンタルフロスをより優先的に勧める理由を詳しく解説します。

1. 細かいコントロールが可能

デンタルフロスは、手で持ちやすい長さに切り取って使用するため、自分の手でしっかりとコントロールができます。これにより、歯と歯の間の隙間に適度な圧力でフロスを挿入し、上下に動かして歯垢を効果的に除去することができます。糸ようじはすでに固定された形状のため、狭い隙間や奥歯の複雑な部位には入りにくく、効果が十分に得られないことがあります。

2. 歯と歯ぐきへの優しさ

デンタルフロスは、適切に使用すれば歯ぐきを傷つけずに歯垢を取り除くことができます。フロスをC字型に曲げて歯に沿わせることで、歯ぐきに過度な負担をかけずに清掃できます。一方、糸ようじはその構造上、角度や力加減を細かく調整するのが難しく、誤って歯ぐきを刺激しすぎることで炎症を引き起こすリスクがあります。

3. 効果的な歯垢除去

デンタルフロスは細かく移動させることができるため、歯と歯の接触面だけでなく、歯の側面全体に沿ってしっかりと清掃できます。この動作は、歯垢の除去において非常に効果的です。糸ようじの場合、固定された糸の角度の制約によって、歯垢が残ってしまうことがあります。

4. 適応性の高さ

デンタルフロスにはワックスあり・なし、フレーバー付きなど、さまざまな種類があり、使用者の好みやニーズに応じて選べます。また、デンタルフロスホルダーを使用すれば、糸ようじに近い使いやすさを保ちながら、フロス本来の利点を活かした清掃が可能です。

結論

糸ようじは便利で手軽に使える一方で、歯科医がデンタルフロスを推奨するのは、コントロール性、歯ぐきへの優しさ、効果的な歯垢除去、そして適応性の高さが主な理由です。歯の健康を守るためには、定期的なフロッシングを習慣に取り入れることが大切です。ぜひ、デンタルフロスを活用して、口腔ケアの質を向上させてください。

記事監修:歯科医師 まつおか歯科院副院長 松岡夏紀

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