虫歯

保険の白い詰め物が黄ばむ理由とは?長持ちさせるためのコツもご紹介

保険で詰めた樹脂が黄ばんでしまうのはなぜ?長持ちさせるためのポイントもご紹介

こんにちは!まつおか歯科医院副院長の松岡夏紀です。虫歯治療のあとに「白い詰め物を入れました」と説明を受けたけれど、数ヶ月~数年たつと黄ばんでくる…そんな経験はありませんか?
今回は、保険診療で使用される白い樹脂(レジン)が変色してしまう理由と、できるだけ長くキレイな状態を保つための方法についてご紹介します。


保険の白い詰め物は「コンポジットレジン」

虫歯治療で削った部分に詰める白い材料は、「コンポジットレジン」と呼ばれる樹脂製の素材です。
保険診療で広く使われており、見た目が自然で費用も抑えられるため、多くの患者さんにとって身近な治療法です。


なぜ黄ばみやすいの?

コンポジットレジンは見た目は自然ですが、変色しやすいという弱点があります。黄ばんでしまう主な原因はこちらです:

① 吸水性がある

コンポジットレジンは水分を少しずつ吸収してしまう性質があり、それにより着色汚れも吸い込みやすくなります。

② 食べ物・飲み物の色素

コーヒー、紅茶、赤ワイン、カレー、タバコのヤニなど、色の濃いものを口にする習慣があると、レジンがその色素を吸収して徐々に黄ばんできます。

③ 経年劣化

レジンは金属やセラミックに比べて耐久性が低いため、数年単位で摩耗したり、表面がザラついたりして、より汚れが付きやすくなります。


黄ばみを防ぐためにできること

白さを保つためには、日々のケアや習慣も大切です。

  • 着色しやすい飲食物を控える
    特に治療直後の数日は、色の濃いものを避けるとよいでしょう。
  • しっかり歯磨きする
    表面に汚れが残っていると黄ばみの原因に。フロスや歯間ブラシの併用もおすすめです。
  • 定期的な歯科クリーニングを受ける
    レジン表面の汚れは、歯科医院での専門的なクリーニングで落とせることもあります。

白さをより長持ちさせたい方には…

「もっと変色しにくい素材で治療したい」という方には、自費診療のセラミック素材も選択肢の一つです。セラミックは水分を吸わず、変色や摩耗に非常に強いため、美しさが長持ちします。見た目の自然さも格段にアップします。


まとめ

保険の白い詰め物は、見た目の自然さや費用の面でメリットがありますが、時間の経過とともに変色しやすいという点も知っておくことが大切です。
少しでも長く美しさを保つためには、日々のケアと定期的なメンテナンスがカギ。気になる方は、ぜひお気軽にご相談くださいね。

記事監修:歯科医師 まつおか歯科医院副院長 松岡夏紀

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