こんにちは!まつおか歯科医院副院長の松岡夏紀です。歯の治療中に「仮歯」や「仮蓋(仮封材)」を入れることがあります。これは治療の途中段階で歯を守るためにとても大切なものですが、残念ながら本物の歯や最終的な被せ物に比べると取れやすいという特徴があります。
今回は、仮歯や仮蓋を長持ちさせるために気を付けたい食生活についてお伝えします。
仮歯・仮蓋が取れやすい理由
- 接着力が弱い
仮の材料で付けているため、強い力が加わると外れやすくなります。 - 耐久性が低い
材料自体がやわらかめで、噛む力や食べ物の硬さに負けてしまうことがあります。 - 治療の利便性
次回の治療で外しやすいように、あえて強く接着していないこともあります。
避けたい食べ物
仮歯や仮蓋を守るために、次のような食べ物はできるだけ避けましょう。
- 硬いもの:せんべい、ナッツ、氷など
- 粘着性の強いもの:ガム、キャラメル、餅など
- 歯に挟まりやすいもの:繊維質の多いお肉や生野菜
- 極端に熱い・冷たいもの:仮歯は熱や冷たさに弱く、外れる原因になることがあります
食べ方の工夫
どうしても食べたいときや、普段の食事では以下の点に気を付けてください。
- 仮歯のある側で噛まないようにする
- 食材は小さく切って口に入れる
- やわらかいものを中心にメニューを選ぶ
- 食後は歯ブラシやうがいで清潔を保つ
もし取れてしまったら?
仮歯や仮蓋が取れてしまった場合は、自分で戻そうとせず、できるだけ早めに歯科医院へご連絡ください。
放置すると歯がしみたり、治療が進められなくなることもあります。
まとめ
仮歯や仮蓋は、治療の大切なステップをスムーズに進めるためのものです。
ちょっとした工夫で長持ちさせることができ、快適に治療を続けられます。
治療中の方は、ぜひ今回ご紹介した**「食生活の注意点」**を意識してみてくださいね。
記事監修:歯科医師 まつおか歯科医院副院長 松岡夏紀