天気が悪いと歯がズキズキ痛むのはなぜ?
こんにちは!まつおか歯科医院副院長の松岡夏紀です。「雨の日や台風の前になると歯がズキズキ痛む…」そんな経験をされたことはありませんか?実は、これは珍しいことではなく、多くの方が感じる症状です。今回はその原因と対処法についてご紹介します。
気圧の変化と歯の痛みの関係
天気が悪くなると、気圧が下がります。気圧が低下すると、歯の中にある「歯髄(しずい)」という神経や血管を含む部分の圧力が外の気圧との差によって変化します。
虫歯や治療跡がある場合、その部分から刺激が伝わりやすくなり、痛みを感じやすくなるのです。
特に以下のような状態のときに痛みが出やすくなります:
- 虫歯が進行している
- 詰め物や被せ物の下にすき間がある
- 神経に炎症がある
- 親知らずが生えてきている
「天気痛」と呼ばれる現象
頭痛や関節痛と同じように、歯の痛みも「天気痛」のひとつです。
自律神経が気圧や湿度の変化に影響を受け、血流が滞ったり神経が過敏になったりすることで、痛みが増幅されると考えられています。
対処法と予防法
- 早めの歯科受診
天気が悪いときだけ痛む場合でも、虫歯や歯周病が隠れていることがあります。症状が軽いうちに検診を受けましょう。 - 体を温めて血流をよくする
蒸しタオルを頬に当てたり、温かい飲み物をとることで痛みが和らぐことがあります。 - ストレスや疲れをためない
自律神経の乱れも痛みを強める原因です。規則正しい生活を心がけましょう。
まとめ
天気が悪いときの歯の痛みは「気圧の変化」と「歯や神経の状態」が関係しています。放置すると症状が進行する可能性もあるため、気になる痛みがある方は早めに歯科医院へご相談ください。
当院では、丁寧な診査・診断を行い、お一人おひとりに合った治療を提案いたします。お気軽にご相談ください。
記事監修:歯科医師 まつおか歯科医院副院長 松岡夏紀