なかなか治らない口内炎について
こんにちは!まつおか歯科医院副院長の松岡夏紀です。口内炎は、多くの人が経験する一般的な口腔内のトラブルですが、通常は数日から2週間程度で治ることがほとんどです。しかし、なかなか治らない口内炎に悩んでいる場合、それにはいくつかの原因が考えられます。今回は、長引く口内炎の原因や対処法について詳しく解説します。
なかなか治らない口内炎の原因
- 栄養不足 ビタミンB群や鉄分が不足していると、口内炎が治りにくくなることがあります。特に野菜や果物をあまり摂取していない場合、注意が必要です。
- ストレスや疲労 ストレスや疲れが溜まると、免疫力が低下し、口内炎が長引くことがあります。
- 口腔内のケガや刺激 入れ歯や矯正装置が口腔内を傷つけている場合、口内炎が治る前に新しい刺激が加わり、悪化することがあります。
- 感染症 ヘルペスウイルスや細菌感染が原因の場合、自然治癒しにくいことがあります。
- 全身的な病気 糖尿病や免疫不全の状態では、口内炎が長期間続くことがあります。また、ベーチェット病などの病気の症状の一つとして現れることもあります。
- 薬剤の影響 ステロイドや免疫抑制剤を使用している場合、口内炎が治りにくくなることがあります。
口内炎が長引く場合の対処法
- 栄養を見直す バランスの良い食事を心がけ、特にビタミンB2やビタミンC、鉄分を積極的に摂取しましょう。
- 口腔内を清潔に保つ 柔らかい歯ブラシを使い、口腔内を丁寧に清潔にすることで、細菌の繁殖を抑えることができます。
- 刺激を避ける 辛いものや酸っぱいもの、硬い食べ物は口内炎を悪化させる可能性があります。なるべく避けるようにしましょう。
- ストレス管理 十分な睡眠を取り、リラックスする時間を持つことが大切です。
- 市販薬の使用 軟膏やパッチタイプの治療薬を使用することで、痛みを和らげ、治癒を促すことができます。
- 歯科医を受診する 長期間治らない場合や、痛みが強い場合は、歯科医の診察を受けましょう。必要に応じて専門的な治療が行われます。
口内炎の予防方法
- 規則正しい生活とバランスの良い食事
- こまめな歯磨きと口腔ケア
- 十分な水分補給
- 不要なストレスを避ける
まとめ
なかなか治らない口内炎は、体の不調や口腔内の環境が関係している場合があります。セルフケアで改善しない場合や、頻繁に繰り返す場合は、早めに歯科医に相談することをお勧めします。口腔内の健康を保つことは、全身の健康にもつながります。気になることがあれば、ぜひ当院までお気軽にご相談ください!
記事監修:歯科医師 まつおか歯科医院副院長 松岡夏紀