矯正終了後のリテーナーはどのぐらい必要?
こんにちは!まつおか歯科医院副院長の松岡夏紀です。矯正治療が終わり、きれいに整った歯並びを見て「やっと終わった!」とホッとされる方も多いと思います。でも、実はここからが“本当の意味での仕上げ”のスタートなのです。
矯正後の歯は、まだ安定していません。何もしないでいると、少しずつ元の位置に戻ろうとする「後戻り」が起こることも。そこで大切なのが 「リテーナー(保定装置)」 の装着です。
リテーナーって何?
リテーナーとは、矯正後に動かした歯を新しい位置にしっかりと定着させるための装置です。取り外しできるタイプ(マウスピース型)や、歯の裏側に固定するワイヤー型など、さまざまな種類があります。
どれぐらいの期間つけるの?
リテーナーの装着期間は個人差がありますが、目安は少なくとも1〜3年。ただし、以下のようなステップで徐々に装着時間を減らしていくことが一般的です。
- 矯正終了直後〜半年:毎日、できるだけ長時間(特に就寝中も)装着
- 半年〜1年:主に夜間のみ装着
- 1年以降:夜間だけ週に数回など、徐々に間隔を空ける
しかし、歯並びの後戻りには個人差があるため、できれば長期間(できるだけ一生)夜間のみ使用を続けるのが理想的と考えられています。
なぜそんなに長く必要なの?
矯正で動かした歯は、周囲の骨や歯ぐきが安定するまでに時間がかかります。また、加齢や噛み癖、舌の位置など、さまざまな要因で歯並びは少しずつ変化します。リテーナーは、そういった変化から歯並びを守るための“保険”のような存在なのです。
リテーナーをサボるとどうなる?
「ちょっとだけ…」とリテーナーをサボっているうちに、少しずつ歯が動いてしまうことも。せっかく長い時間と費用をかけて整えた歯並びですから、後戻りを防ぐためにもリテーナーは欠かさず使いましょう。
まとめ
矯正治療が終わっても、リテーナーをしっかり使うことが美しい歯並びを保つためには欠かせません。期間の目安は1〜3年、できれば長く使い続けることが理想です。面倒に感じるかもしれませんが、リテーナーを味方につけて、いつまでも自信のもてる口元をキープしていきましょう!
矯正後の保定やリテーナーに関するご質問があれば、いつでもお気軽にご相談くださいね。
記事監修:歯科医師 まつおか歯科医院副院長 松岡夏紀