こんにちは!まつおか歯科医院副院長の松岡夏紀です。赤ちゃんの乳歯は、生後6か月頃から生え始め、3歳頃までに20本すべてがそろうのが一般的です。しかし、個人差が大きく、なかなか生えてこない場合もあります。では、乳歯が生えてこないときに、どのような点に注意すればよいのでしょうか。
1. 発育の個人差を知ることが大切
乳歯の萌出時期にはかなりの個人差があります。1歳を過ぎてもまだ生えてこないこともありますが、それだけで心配しすぎる必要はありません。まずは成長の全体的な様子を見守ることが大切です。
2. 歯肉が硬く腫れていないかをチェック
歯が生える直前には、歯肉が盛り上がるような状態になることがあります。硬く腫れたまま変化が見られない場合や、痛がる様子がある場合には、一度歯科での診察を受けましょう。
3. 先天性欠如の可能性も視野に
まれに、生まれつき歯の種(歯胚)が存在しない「先天性欠如」の場合もあります。この場合、乳歯や永久歯がもともと形成されていないため、生えてこないことがあります。レントゲンで確認することで診断が可能です。
4. 他の発育とのバランスも確認
歯の萌出の遅れが、体の成長や発達の遅れと関連している場合もあるため、必要に応じて小児科との連携が求められることもあります。
5. 気になる場合は歯科受診を
「周りの子と比べて遅い」「歯ぐきに異常がある」など、少しでも気になることがあれば、かかりつけの歯科医院での相談をおすすめします。早期の確認で安心につながります。
記事監修:歯科医師 まつおか歯科医院副院長 松岡夏紀