夏紀先生のキレイな歯相談室

永久歯が生えてこない!?その原因と注意すべきポイント

こんにちは!まつおか歯科医院副院長の松岡夏紀です。子どもの乳歯が抜けたあと、なかなか永久歯が生えてこない…。そんなとき、親御さんは不安になることも多いでしょう。永久歯が生えてこない原因はいくつかあり、場合によっては専門的な治療が必要になることもあります。今回は永久歯が生えてこない場合に考えられる原因と、注意すべきポイントについてご紹介します。


■ 永久歯が生えてこない原因とは?

  1. 先天性欠如(歯の数が足りない)
     生まれつき永久歯の芽(歯胚)が存在しないことがあります。これは遺伝的要因も関係しており、比較的よく見られる状態です。
  2. 萌出遅延
     永久歯の発育や生えるスピードには個人差があり、成長のタイミングによっては一時的に遅れているだけという場合もあります。
  3. 萌出障害(埋伏歯)
     骨や他の歯が邪魔して永久歯がうまく生えてこられないケースです。レントゲン検査で確認できます。
  4. 乳歯の早期脱落または残存
     乳歯が早く抜けてしまったり、逆に残りすぎて永久歯の生えるスペースが確保できない場合もあります。

■ 注意すべきポイント

  • 自己判断で放置しない
     「そのうち生えるだろう」と思って放置してしまうと、周囲の歯が移動してスペースがなくなってしまうこともあります。
  • 早めの歯科受診を
     6歳を過ぎても生えてこない場合や、左右で時期に大きな差がある場合は歯科医院での診察をおすすめします。
  • レントゲンによる確認が有効
     歯の有無や位置を確認するためにはレントゲン撮影が必要です。永久歯が存在するかどうかを正確に把握できます。
  • 将来的な治療を見据えた計画が必要
     永久歯がない場合には、矯正治療やインプラント・ブリッジといった補綴的な治療が必要になることもあるため、成長を見ながら長期的な対応を考える必要があります。

■ まとめ

永久歯が生えてこない場合には、単なる遅れで済むこともあれば、治療が必要なケースもあります。正確な診断と早期対応が、お子さまの健やかな口腔環境づくりには欠かせません。気になることがあれば、お気軽に当院までご相談ください。

記事監修:歯科医師 まつおか歯科医院副院長 松岡夏紀

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