予防歯科

歯磨きをさせてくれないお子さんの口腔ケア、ここだけ最低限チェックして!

こんにちは!まつおか歯科医院副院長の松岡夏紀です。小さなお子さんの歯磨き、毎日のことだからこそ、スムーズにいかないと大変ですよね。特に「イヤ!」「やらない!」と全力で抵抗されると、親御さんのストレスも溜まってしまいます。

それでも、むし歯予防のために絶対に外せない“最低限チェックしたいポイント”を押さえておけば、お口の健康を守ることは可能です。今回は「どうしても歯磨きさせてくれない!」という時のための、口腔ケアのポイントをご紹介します。


1. 寝る前の「仕上げ磨き」は最優先!

一日の中で最もむし歯リスクが高まるのは「就寝中」です。
夜寝る前の仕上げ磨きが唯一できるタイミングだとしたら、そこだけは死守したいところです。

どうしても難しい日は:

  • 歯ブラシが無理なら、ガーゼや綿棒で歯の表面をぬぐうだけでもOK
  • 「この1本だけ」と決めて、奥歯の溝や上の前歯の表面だけでも触る
  • 子どもが寝落ちした後にそっと磨く、という裏技も

2. 食べたあとの「ダラダラ食べ」は避ける

歯磨きができない分、むし歯菌のエサになる砂糖の摂取をできるだけコントロールしましょう。
おやつの時間は決めて、ダラダラ食べやジュースのちびちび飲みを控えるだけでも、むし歯リスクはぐっと下がります。

ポイント:

  • 飲み物はお茶かお水がベスト
  • おやつの後に水やお茶を飲ませることで、口の中をリセット

3. フッ素の力を味方に

歯磨き粉を使えないなら、フッ素ジェルやフッ素スプレー、フッ素洗口液などのアイテムを活用しましょう。
毎日使うことで、歯を強くし、むし歯菌の働きを抑える効果が期待できます。

フッ素アイテムの使い方:

  • 寝る前のガーゼ清拭の後にジェルを塗る
  • 朝やお風呂のタイミングでスプレーをシュッとするだけでもOK

4. 定期的に歯科でチェックしてもらおう

歯科医院では、プロの手によるクリーニングやフッ素塗布が可能です。
家庭でのケアが難しい分、歯科でのフォローが大きな助けになります。

通院の目安:

  • 3か月に1回程度の定期健診が理想
  • 慣れてきたら、仕上げ磨きのコツをプロに教わるのも◎

最後に|完璧を目指さず、「できること」をコツコツと

子どもの歯磨きは、毎日が根気のいる戦いです。大切なのは「できない自分を責めないこと」。
「今日は奥歯だけ磨けた」「嫌がらずにフッ素ジェルを塗らせてくれた」――そんな小さな成功を積み重ねていくことが、健康なお口への第一歩です。

「何をどうしていいかわからない…」というときは、どうぞお気軽にご相談ください。お子さんに合ったケアの方法、一緒に見つけましょう!

記事監修:歯科医師 まつおか歯科医院副院長 松岡夏紀

044-750-7385