こんにちは!まつおか歯科医院副院長の松岡夏紀です。歯科医院で定期検診を受けると、「歯茎の検査をしますね」と言われることがあります。実際に何をされているのかよくわからず、不安を感じたことはありませんか?今回は、歯茎の検査の内容や目的、痛みの有無について詳しくご紹介します。
■ 歯茎の検査って何のため?
歯茎の検査(歯周検査)は、「歯周病」の進行具合を調べるために行います。歯周病は、歯を支える歯茎や骨が少しずつ壊れていく病気で、気づかないうちに進行してしまうことが多いのです。
歯茎の検査では、以下のような項目をチェックします:
- 歯周ポケットの深さ
- 出血の有無
- 歯の動き(動揺度)
- 歯ぐきの腫れや炎症の有無
- 歯石やプラークの付着状況
■ 歯周ポケットって?
「歯周ポケット」とは、歯と歯ぐきの間にある溝のこと。この溝が深くなるほど、歯周病が進行しているサインです。
健康な人では、ポケットの深さは1〜3mm程度ですが、歯周病になると4mm以上に深くなり、汚れがたまりやすくなります。
■ 検査の方法は?
専用の細い器具(プローブ)を使って、歯と歯ぐきの間の溝にやさしく差し込んで深さを測ります。6点測定といって、1本の歯につき6ヶ所をチェックするのが一般的です。
■ 検査って痛いの?
「チクチクして痛そう…」と不安に思う方もいらっしゃいますが、基本的には強い痛みはありません。
ただし、歯周病が進行して歯茎に炎症がある場合や、知覚過敏のある方は、少し痛みを感じることもあります。その場合は無理をせず、遠慮なく歯科スタッフに伝えてください。
■ 検査結果で何がわかる?
歯茎の検査を通じて、歯周病の進行度や、どの部分に炎症があるかが明確になります。これにより、治療の必要があるかどうか、また、今後のケアの方向性が決まります。
■ 定期的な検査が大切
歯周病は、初期には自覚症状がほとんどありません。そのため、自覚がないうちに進行してしまうことが多いのです。
定期的な検査によって、早期発見・早期治療が可能になります。歯を長く健康に保つためには、歯茎のチェックもとても重要です。
■ まとめ
- 歯茎の検査は、歯周病を早期に発見するための大切な検査
- 細い器具で歯周ポケットの深さや出血をチェック
- 通常は痛みは少ないが、不安なときはスタッフに相談を
- 定期的な検診で、お口の健康を守りましょう!
歯茎の検査は、「痛いからイヤ…」と敬遠せず、安心して受けてみてくださいね。分からないことがあれば、いつでもスタッフにご相談ください!
記事監修:歯科医師 まつおか歯科医院副院長 松岡夏紀