こんにちは!まつおか歯科医院副院長の松岡夏紀です。歯科検診のたびに「歯石がついていますね」「歯石は取っておきましょう」と言われた経験はありませんか?
では、そのまま放置すると、どうなってしまうのでしょうか?
今回は、歯石を放置することで引き起こされるさまざまな症状についてご紹介します。
■ 歯石とは?
歯石は、歯に付着したプラーク(歯垢)が唾液中のミネラルと結合して硬くなったものです。
一度歯石になってしまうと、歯ブラシでは取り除けなくなり、歯科医院での専門的なクリーニングが必要になります。
■ 歯石を放置すると起こる症状
① 歯ぐきの腫れ・出血(歯肉炎)
歯石の表面はザラザラしており、細菌が付着しやすいため、歯ぐきに炎症を引き起こします。
その結果、歯みがきのたびに出血する、歯ぐきが赤く腫れるといった「歯肉炎」の症状が現れます。
② 歯周病の進行
歯肉炎をそのままにしておくと、やがて歯を支える骨にまで炎症が広がる「歯周病」に進行します。
歯周病が進むと、歯ぐきが下がる、歯がグラグラする、最悪の場合は歯が抜けてしまうこともあります。
③ 口臭の悪化
歯石に溜まった細菌は、悪臭の原因物質を出します。
そのため、歯石を放置すると口臭が強くなり、自分では気づかないうちに周囲に不快感を与えてしまうこともあります。
④ 虫歯のリスクが上がる
歯石そのものが虫歯を直接引き起こすわけではありませんが、歯と歯ぐきのすき間(歯周ポケット)に細菌が溜まりやすくなることで、虫歯のリスクが高まります。
■ 歯石は予防と定期的な除去がカギ!
歯石は毎日の歯みがきでは完全に防げません。
だからこそ、3~6か月ごとの定期的な歯科検診とプロによるクリーニングが大切です。
当院では、お一人おひとりのお口の状態に合わせたケアを行っておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。
まとめ
歯石は、ただの「汚れ」ではなく、放置すると歯ぐきや歯そのものに深刻なトラブルを引き起こす原因になります。
大切な歯と健康な歯ぐきを守るために、定期的なチェックとクリーニングを心がけましょう。
記事監修:歯科医師 まつおか歯科医院副院長 松岡夏紀