夏紀先生のキレイな歯相談室

歯科麻酔はどこまで効く?効果の範囲と持続時間をわかりやすく解説

こんにちは!まつおか歯科医院副院長の松岡夏紀です。歯科治療を受ける際、多くの方が気になるのが「麻酔ってどこまで効くの?」「いつまで効いているの?」という点ではないでしょうか。今回は、歯科で使われる麻酔の効き方や持続時間についてわかりやすくご紹介します。


■ 麻酔が効く範囲は?

歯科で使われる局所麻酔は、治療部位の「感覚」を一時的にブロックするものです。麻酔が効く範囲は、主に以下の通りです。

  • 浸潤麻酔(しんじゅんますい):
    多くの虫歯治療や歯のクリーニングで使われる方法で、注射した周囲の歯と歯ぐきに麻酔が効きます。感覚がなくなるのは、注射した歯1~2本とその周辺です。
  • 伝達麻酔(でんたつますい):
    親知らずの抜歯や奥歯の外科的処置の際によく使われる方法で、下あご全体の片側や舌、唇の一部まで広く麻酔が効くことがあります。

麻酔が効いている間は、感覚が鈍くなったり、しびれたような感覚が口の周囲に広がりますが、意識や運動機能は通常保たれています。


■ 麻酔の効果はどのくらい続くの?

麻酔が効き始めるまでは通常1~5分程度と非常に早いです。その後、効果が続く時間は麻酔の種類や使った量、個人差によって異なりますが、一般的には以下のようになります。

  • 浸潤麻酔: 約1〜2時間
  • 伝達麻酔: 約3〜5時間

しびれが残っている間は、誤って唇や舌を噛んでしまうことがあるので、麻酔が切れるまでの間は飲食を控えるのがおすすめです。


■ 麻酔が切れたあとに痛みは出る?

麻酔が切れた後に痛みが出るかどうかは、治療内容や炎症の程度によって異なります。深い虫歯の治療や抜歯、外科処置などを行った場合は、麻酔が切れた後に痛み止めを飲むことでコントロールできることが多いです。

不安な場合は、事前に痛み止めを処方してもらうことも可能ですので、遠慮なくご相談ください。


■ まとめ

歯科麻酔は、治療中の痛みを感じさせないために大切な役割を果たします。麻酔の効果は数時間続きますが、時間が経てば自然に切れて元に戻りますのでご安心ください。

治療後の過ごし方や注意点についても、当院ではしっかりご説明しております。不安なことがあれば、どんなことでもお気軽にご相談くださいね。

記事監修:歯科医師 まつおか歯科医院副院長 松岡夏紀

044-750-7385