こんにちは!まつおか歯科医院副院長の松岡夏紀です。夏は気温が高く、汗をかきやすい季節です。その影響で体内の水分が失われやすくなり、「口の渇き」や「口臭」が気になる方も増えてきます。今回は、夏に特に注意したいお口の乾燥とそれに伴う口臭について、原因と対策をご紹介します。
なぜ夏に口が渇くの?
夏は以下のような要因で、口の中が乾燥しやすくなります。
- 発汗による水分不足:気温が高くなると、体は汗をかいて体温を調節しようとします。その結果、体内の水分が不足し、唾液の分泌量も減少します。
- 冷房の影響:エアコンの効いた部屋に長時間いると、空気が乾燥して口の中も乾きがちに。
- 水分補給の偏り:コーヒーやお茶、アルコールなど利尿作用のある飲み物ばかりを摂っていると、かえって脱水状態になりやすくなります。
口の渇きが引き起こす口臭とは?
口の中が乾燥すると、唾液の「自浄作用」が低下し、細菌が繁殖しやすくなります。これが口臭の原因となります。
唾液は、食べカスを洗い流し、口の中を清潔に保つ働きをしています。その唾液が不足すると、歯垢や舌苔(ぜったい:舌の表面に付く汚れ)がたまりやすくなり、口臭が発生しやすくなるのです。
口の渇き・口臭を防ぐためのポイント
1. こまめな水分補給を心がける
水や麦茶など、カフェインを含まない飲み物でこまめに水分を摂りましょう。
2. 唾液の分泌を促す工夫をする
キシリトールガムを噛む、口周りのストレッチや舌の運動を行うと、唾液の分泌が促されます。
3. 口呼吸に注意
口で呼吸をしていると、口の中が乾きやすくなります。普段から鼻呼吸を意識することが大切です。
4. 定期的な歯科検診を受ける
虫歯や歯周病などが原因で口臭が強くなっている場合もあります。定期的なチェックとクリーニングを受けましょう。
最後に
夏の口臭や口の渇きは、ちょっとした意識とケアで防ぐことができます。気になる症状がある方は、自己判断せず、ぜひ歯科医院までご相談ください。お口の健康を守って、快適な夏を過ごしましょう!
記事監修:歯科医師 まつおか歯科医院副院長 松岡夏紀