予防歯科

食いしばり治療の第一選択 ― マウスピースで歯と顎を守ろう

食いしばりとは?

こんにちは! まつおか歯科医院副院長の松岡夏紀です。今回は食いしばりについてお話しします。

日中や睡眠中に無意識に歯を強く噛みしめてしまう習慣を「食いしばり」といいます。
この状態が続くと、

  • 歯がすり減る
  • 歯や歯ぐきに負担がかかり知覚過敏や歯周病が悪化する
  • 顎関節症や肩こり・頭痛につながる
    など、さまざまな不調を引き起こす原因になります。

治療の第一選択はマウスピース

食いしばりの治療で最も一般的に行われるのが「マウスピース療法」です。
歯科医院で患者さんのお口に合わせて作る透明な装置を夜間に装着することで、歯や顎への負担を軽減します。

マウスピースの効果

  • 歯のすり減りを防ぐ:硬い樹脂素材がクッションとなり、歯同士が直接ぶつかるのを防ぎます。
  • 顎関節の保護:噛みしめによる過度な力を分散させ、顎関節への負担を和らげます。
  • 筋肉の緊張緩和:噛む筋肉の過剰な働きを抑え、肩こりや頭痛の改善が期待できます。

使用方法と注意点

  • 基本的には就寝時に装着します。日中の食いしばりが強い方は、在宅中などでも使用することがあります。
  • 定期的に歯科医院でチェックを受けることで、装置のすり減りやフィット感を確認します。
  • 清掃は水洗いが基本。汚れや臭いが気になる場合は専用洗浄剤を使うと清潔に保てます。

まとめ

食いしばりは放置すると歯や全身にさまざまな悪影響を及ぼします。
マウスピースは簡便で効果的な治療法として、食いしばり治療の第一選択とされています。

「朝起きると顎が疲れている」「歯がすり減っている気がする」などの症状がある方は、ぜひ一度歯科医院でご相談ください。

記事監修:歯科医師 まつおか歯科医院副院長 松岡夏紀

044-750-7385