こんにちは!まつおか歯科医院副院長の松岡夏紀です。子供の歯並びは、見た目だけでなく噛み合わせや将来の健康にも大きく関わります。早めに相談を始めることで、治療の選択肢が広がり、より自然な形で整えることができます。今回は、歯並び相談の開始時期と代表的な治療法についてご紹介します。
歯並び相談は何歳からが目安?
歯並びの相談は 6〜7歳頃(永久歯の前歯が生え始める時期)が一つの目安です。
この時期は乳歯と永久歯が混在する「混合歯列期」で、歯並びや顎の成長に大きな影響が出やすいため、早めのチェックが効果的です。
ただし、
- 指しゃぶりや口呼吸が続いている
- 顎が小さくて歯が重なって生えている
- 受け口や出っ歯が目立つ
といった症状がある場合は、さらに早い段階(4〜5歳頃)でも相談をおすすめします。
早期相談のメリット
- 顎の成長を利用できる
成長期にあわせて治療することで、自然な骨の発育を促しやすくなります。 - 抜歯を避けられる可能性が高まる
永久歯が並ぶスペースを作ることで、将来の抜歯を伴う矯正を回避できる場合があります。 - 悪習癖の改善ができる
指しゃぶりや舌のクセを早めに直すことで、歯並びの悪化を防ぎます。
子供の歯並び治療法
1. 予防矯正(床矯正・拡大装置など)
顎の骨を広げたり、歯が並ぶスペースを確保したりする治療です。取り外し式の装置を使うこともあり、日常生活への負担が比較的少ないのが特徴です。
2. マウスピース型矯正(小児用)
透明のマウスピースを使用し、歯並びや口腔習癖を改善します。痛みが少なく見た目も目立ちにくいため、子供にも受け入れやすい方法です。
3. 本格矯正(ワイヤー矯正)
永久歯が生え揃ってから行う治療です。歯を細かく動かすことができ、しっかりとした噛み合わせを作ることが可能です。
まとめ
子供の歯並びは成長とともに変化します。
「まだ様子を見てもいいのかな?」と思っているうちに、治療のタイミングを逃してしまうことも少なくありません。
歯並びや噛み合わせが気になったら、まずは一度ご相談ください。早めのチェックと適切な対応が、お子さんの健やかな成長と自信のある笑顔につながります。
記事監修:歯科医師 まつおか歯科医院副院長 松岡夏紀