口腔外科

親知らずを抜いた後に気をつけたい6つのポイント

こんんちは!まつおか歯科医院副院長の松岡夏紀です。親知らずの抜歯は、口の中の大きな処置のひとつです。抜歯後の過ごし方によって、治りの早さや痛みの程度が変わることがあります。今回は、親知らずを抜いたあとの注意点について詳しくご紹介します。


1. 抜歯当日の注意点

■ 強くうがいをしない

抜歯後すぐに強くうがいをすると、血のかたまり(血餅)が流れてしまい、治りが悪くなります。血餅は傷口を保護する“天然のかさぶた”のようなものです。
処置後は当日は軽いうがい程度にとどめ、翌日からやさしくうがいを行いましょう。

■ 出血が気になる場合は清潔なガーゼを噛む

少量の出血は数時間続くことがあります。清潔なガーゼを軽く噛んで止血しましょう。それでも出血が止まらない場合は、早めに歯科医院に連絡を。

■ 激しい運動・入浴・飲酒は控える

血行が良くなると出血が再開したり、腫れが強くなったりすることがあります。抜歯当日は安静に過ごし、シャワー程度で済ませましょう。


2. 食事のとり方

抜歯直後は麻酔が効いていて感覚が鈍くなっています。唇や頬を噛んでしまうことがあるため、麻酔が切れてから食事をとるのがおすすめです。

  • 温かいものや刺激の強い食べ物は避ける
  • やわらかい食べ物(おかゆ・スープ・うどんなど)を選ぶ
  • 抜歯した側では噛まないように注意する

3. 腫れ・痛み・内出血について

抜歯後2〜3日は腫れや痛みが出ることがあります。冷たいタオルなどで軽く冷やすと腫れを抑えられますが、冷やしすぎには注意。
また、青あざのような内出血が出ることもありますが、1〜2週間ほどで自然に消えます。

痛み止めは歯科医院で処方されたものを、指示通りに服用しましょう。


4. 口の清掃と歯磨き

当日は抜歯部位を避けて歯磨きを行いましょう。翌日以降は、やさしくブラッシングしながら清潔を保ちます。
汚れがたまると治りが遅くなるため、清掃はとても大切です。


5. ドライソケットに注意

血餅が取れてしまうと「ドライソケット」と呼ばれる強い痛みが起こることがあります。
痛みが長引いたり、抜歯後数日してから痛みが強くなった場合は、ドライソケットの可能性があるため、すぐに歯科医院を受診してください。


6. まとめ

親知らずの抜歯後は、「安静・清潔・指示を守る」の3つがポイントです。
痛みや腫れが長引いたり、違和感が強い場合は、自己判断せずに歯科医院に相談しましょう。


🦷親知らずの抜歯後のケアは、治りを早める大切なステップです。
当院では抜歯後のケア方法やトラブル時の対応も丁寧にご説明しております。気になることがあればお気軽にご相談ください。

記事監修:歯科医師 まつおか歯科医院副院長 松岡夏紀

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