こんにちは!まつおか歯科医院副院長の松岡夏紀です。抜歯と聞くと「腫れや痛みが心配」「傷の治りが遅くならないか不安」という方も多いのではないでしょうか。
近年では、こうした不安を軽減し、より安全で快適な抜歯を行うために高濃度ビタミンC点滴療法を併用するケースが増えています。
今回は、その効果とメリットについてご紹介します。
■ 高濃度ビタミンC点滴とは?
ビタミンCは、強力な抗酸化作用を持ち、細胞の修復や免疫力の維持に欠かせない栄養素です。
しかし、口から摂取できる量には限界があり、血中濃度を十分に高めることは難しいため、点滴で直接投与することで高濃度で全身に届けることができます。
■ 抜歯時に高濃度ビタミンCを併用するメリット
1. 傷の治りを早める
ビタミンCは、コラーゲンの生成を助ける作用があります。
歯ぐきや粘膜、骨の再生を促進し、抜歯後の傷口の治りを早めます。
その結果、腫れや痛みの軽減にもつながります。
2. 炎症や感染を防ぐ
抜歯後は、細菌感染を起こすリスクがあります。
ビタミンCには免疫細胞の働きを高める効果があり、体の防御力を強化して炎症の抑制や感染予防に役立ちます。
3. 抗酸化作用によるダメージ軽減
手術や抜歯の際には、体内で活性酸素が発生します。
これが細胞を傷つけ、回復を遅らせる原因になることも。
高濃度ビタミンCの強力な抗酸化作用によって活性酸素を除去し、体の回復力をサポートします。
4. ストレス・疲労回復効果
抜歯は体にもストレスがかかります。
ビタミンCは副腎機能をサポートし、ストレスに対抗するホルモンの分泌を助けます。
抜歯後のだるさや倦怠感を軽減し、回復のスピードアップが期待できます。
■ こんな方におすすめ
- 抜歯後の腫れや痛みをできるだけ抑えたい方
- 免疫力が低下している方や疲れやすい方
- 抜歯と同時にアンチエイジング効果も得たい方
- インプラント手術前後など、治癒を早めたい方
■ まとめ
抜歯は体にとって一時的なストレスですが、
高濃度ビタミンC点滴を併用することで、傷の治りを促進し、炎症や感染を防ぎ、回復をスムーズにすることができます。
「できるだけ腫れたくない」「早く治したい」という方は、ぜひ一度ご相談ください。
当院では、患者さま一人ひとりの体調や治療内容に合わせた最適な点滴プランをご提案いたします。
記事監修:歯科医師 まつおか歯科医院副院長 松岡夏紀