■ ガミースマイルとは
こんにちは!まつおか歯科医院副院長の松岡夏樹紀です。笑ったときに歯ぐきが大きく見えてしまう状態を「ガミースマイル」といいます。
医学的な病気ではありませんが、「笑うと歯ぐきが気になる」「写真を撮るときに口を閉じてしまう」など、見た目にコンプレックスを感じる方も少なくありません。
ガミースマイルの原因は一つではなく、次のような要素が関係しています。
- 上唇の筋肉の動きが強すぎる
- 歯ぐきの位置が高い(歯冠が短い)
- 上あごの骨の発育が大きい
- 歯の位置や角度の問題
原因に合わせて、適切な治療法を選択することが大切です。
■ ガミースマイルの主な治療法
① ボトックス注射
上唇を引き上げる筋肉(上唇挙筋など)の働きを弱めることで、笑ったときに唇が上がりすぎるのを防ぎます。
施術時間は数分程度で、ダウンタイムもほとんどありません。効果は3~6か月ほど持続し、繰り返すことでより安定した結果が得られます。
メリット: 手軽・痛みや腫れが少ない・即効性がある
デメリット: 効果が一時的・定期的な施術が必要
② 歯ぐきの整形(歯冠長延長術)
歯ぐきが多く見える原因が「歯の見える部分が短いこと」にある場合、歯ぐきを少し下げることで歯を長く見せる治療を行います。
レーザーや外科的処置で行い、自然なバランスの笑顔に整えます。
メリット: 永続的な効果・自然な仕上がり
デメリット: 麻酔が必要・一時的に腫れや出血がある
③ 矯正治療
歯の位置や骨格が原因のガミースマイルには、歯列矯正が有効です。
上の歯をやや下方に移動させることで歯ぐきの露出を減らし、口元全体のバランスを整えます。マウスピース矯正でも対応できる場合があります。
メリット: 根本的な改善が可能・口元の印象が全体的に整う
デメリット: 治療期間が長い・費用がかかる
④ 外科的治療(上顎骨の整位)
上あごの骨が縦方向に発育しすぎている場合、骨を外科的に移動させて位置を整える方法があります。
手術が必要になりますが、重度のガミースマイルに対しては非常に効果的です。
メリット: 根本的かつ永久的な改善
デメリット: 外科手術が必要・入院やダウンタイムを伴う
■ 治療法の選び方
同じ「ガミースマイル」でも、原因によって適した治療法は異なります。
まずは歯科医院でしっかりと原因を診断し、**「どの方法が自分に合っているか」**を見極めることが大切です。
笑顔に自信が持てると、表情もより明るくなります。
「ガミースマイルを改善したい」と感じたら、ぜひ一度ご相談ください。
記事監修:歯科医師 まつおか歯科医院副院長 松岡夏紀