スウェーデンが“予防歯科の先進国”と呼ばれる理由
こんにちは!まつおか歯科医院副院長の松岡夏紀です。スウェーデンでは、国民のほとんどが定期的に歯科検診を受け、虫歯や歯周病を予防する意識を持っています。
その結果、80歳を超えても自分の歯で食事を楽しむ人が多く、世界から「予防歯科のモデル国」として注目されています。
1. 定期検診が「当たり前」の習慣になっている
スウェーデンでは、年に1〜2回の歯科検診が生活習慣の一部です。
「痛くなってから歯医者に行く」のではなく、「悪くならないように通う」という予防意識が国民全体に根づいています。
さらに、定期検診の際には歯石除去やフッ素塗布などのプロフェッショナルケアが行われ、虫歯・歯周病の早期発見・予防につながっています。
2. 幼少期からの徹底した予防教育
スウェーデンの子どもたちは、学校で正しい歯みがき方法や食生活の大切さを学びます。
18歳までは公的保険で歯科検診が無料で受けられるため、子どもの頃から「歯を守る教育」と「定期的なケア」が徹底されています。
家庭・学校・歯科医院が連携して予防に取り組むこの体制が、国全体の健康な歯を支えています。
3. 医療制度が「予防歯科」を支援している
スウェーデンの歯科医療制度は、治療よりも予防に重きを置いた報酬体系になっています。
定期的に通院し、口腔内を良好に保っている人ほど医療費の自己負担が軽くなるため、自然と“予防重視”の意識が高まります。
これは、「治療中心」の日本とは大きな違いです。
4. 高いセルフケア意識とホームケア文化
スウェーデンでは、歯ブラシだけでなくデンタルフロスや歯間ブラシの使用率が非常に高いことも特徴です。
歯科医院での定期的なクリーニング(プロケア)と、自宅でのセルフケアが両立しているため、虫歯や歯周病の発症率が低く抑えられています。
5. 日本がスウェーデンから学べること
日本ではまだ「痛くなってから歯医者に行く」という考えが主流です。
しかし、スウェーデンのように“予防のために歯科医院へ通う”ことが当たり前になれば、将来的に治療費や通院回数を減らし、自分の歯を一生守ることができます。
予防歯科の意識を高めることが、健康寿命の延伸にもつながるのです。
まとめ:スウェーデン流「予防歯科」で一生自分の歯を守ろう
スウェーデンが予防大国と呼ばれる理由は、
- 国民全体の高い予防意識
- 幼少期からの教育制度
- 予防中心の医療制度
- 定期検診とセルフケアの両立
といった社会全体での予防体制があるからです。
日本でも「痛くなってから」ではなく「悪くなる前に」歯科医院へ行く習慣をつけることで、健康で美しい歯を保てます。
当院でも、スウェーデン式の考え方を取り入れた予防歯科プログラムを行っています。
お気軽にご相談ください。
記事監修:歯科医師 まつおか歯科医院副院長 松岡夏紀